【鹿児島】鹿児島海岸の景:鹿児島港の絵葉書

鹿児島県百景 鹿児島港

手前の木柱に明治三十九年十一月の刻みあり
<譲渡済み>
カラー化した鹿児島港の絵葉書

大正5年の桜島の大噴火後、鹿児島市と桜島を結ぶ定期航路が必要との声に応え、西桜島村が昭和5年(1930年)より準備を始め昭和9年(1934年)桜島フェリーの運航を開始した。昭和丸が進水。
絵葉書の写真は、それよりも以前の鹿児島港だ。
明治30年には、港湾荷役業及び艀回漕業を営む共進組が営業を始めている。写っている人物は、見送りに来ている様子で、多くが左の船に視線を送っている。右の船の船尾には、子供であろうか手を振る人影が見える。
陸路では国鉄鹿児島駅が明治34年(1901年)に開業している。

鹿児島駅は写真のすぐ後方に位置している。明治42年に全国鉄道網が完成するまでは、海上交通は大きな輸送手段であったことは確かだ。
奥には貨物船、旅客船だろうか大型の船が見え、岸辺には多くの人影が見える。

当時、桜島の人々は4月(旧暦の3月10日)になると荒田八幡神社に参詣する習わしがあったようで、一隻に50人程の人が乗り込み下荒田にある荒田八幡に向かった。社殿床下の真砂を甲子園球児が砂を持ち帰るように一握りほど広い帰っていった。
荒田八幡神がマムシを嫌い憎んだとされ、マムシ除けのお守りとしてである。
花見のような宴も行われ、桜島の住民にとっては年に一度の楽しみだったようだ。
★1

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